【映画レビュー】武器人間

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作品情報

監督: リチャード・ラーフォースト
脚本: クリス・W・ミッチェル、ミゲル・テハダ=フローレス
製作: ダニエル・クーフート、ニック・ヨンゲリウス、グレッグ・ニューマン ほか

ヴィクター・フランケンシュタイン博士: カレル・ローデン
セルゲイ: ジョシュア・ザッセ
ノビコフ: ロバート・グウィリム
ディミトリ: アレクサンダー・マーキュリー
サシャ: ルーク・ニューベリー
イヴァン: ホン・ピン・タン
ヴァシリ: アンドレイ・ザヤッツ
アレクセイ: マーク・スティーヴンソン
エヴァ: クリスティーナ・カタリーナ

公開年: 2013年
上映時間: 84分
製作国: オランダ・アメリカ・チェコ合作
配給: トランスフォーマー
ジャンル: アクション・ホラー
レーティング: R-15指定

あらすじ

1945年、ソ連の偵察部隊が救難信号を受信したためナチスドイツの占領地域に潜入し、古い教会で大虐殺の痕跡を発見します。教会の地下には迷路のような通路が広がり、その先の研究室では、フランケンシュタイン博士の末裔が死体と機械を合成した不死身の「武器人間」を製造していました。彼の目的は、あらゆる思想を消して全てを武器人間に変えることでした。。。

感想(ネタバレ有)

まず思ったよりもグロテスク描写多め、15R指定ですが結構キツイ気がするので18Rでも良かったような?
ストーリーとしては特筆するようなものはないですが 全編にわたって手持ちカメラで撮ったフェイクドキュメンタリー風なので臨場感はあります。 

この映画の見どころはやはりなんといっても登場する武器人間! 最初武器人間って何?と思って見始めましたが、量産のコピペキャラクタがたくさん出てくるのではく、手がハサミや丸ノコになっていたり口がドリルになっていたりととにかく個性的で造形を見ているだけでもワクワクするような物が多く見ごたえがありました。
中盤辺りの武器人間から逃げているとき、どのルートに行っても武器人間がこちらに向かってきているのが見える所は絶望感半端無かったですね。。。

頭がプロペラになっている武器人間はゲーム「バイオハザード7」でもオマージュされていて有名ですね。私もあの訳わからんデザインは大好きです。 どの武器人間も「これはいったい何のためにこうなっているんだ?」と思わざるを得ないようなデザインで、ホラーのはずなんですがどこか愛嬌を感じるようなものになっていて見ていて怖がればいいのか愛くるしく思えばいいのか何とも言えない感情になります。
背景美術も退廃的なスチームパンク風のものが多いのでそっち系が好きな人にもお勧めです。

この映画、万人受けは決してしないですが特定のB級好きには思いっきり刺さる映画なのではと思います。
ただ前述のとおりグロテスクシーンは結構キツめだと思いますので苦手な人は注意。

フランケンシュタイン博士名言メモ
「いつも誤解されるんだ。先を行っている人間はな」

(あんたは異常だ!病気なんだ!!イカレてる!! と言われて)
「誰もが病気だろう! ナチスに! 共産主義者! 資本主義者! 誰もがだ!! 病は癒えることは無い。」

みんな大好きプロペラヘッド、 こういうデザインいいなーそりゃカプコンさんも真似したくなっちゃうよ。

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