
© 2010 Tucker and Dale Productions, Ltd. All Rights Reserved.
作品情報
監督:イーライ・クレイグ
脚本:イーライ・クレイグ、モーガン・ユルゲンソン
出演:タイラー・ラビン(デイル役)
アラン・テュディック(タッカー役)
カトリーナ・ボウデン(アリソン役)
ジェシー・モス(チャド役)
上映時間:89分
製作国:カナダ、アメリカ合衆国
ジャンル:ホラーコメディ
日本公開:2012年2月11日
レイティング:R15+(15歳未満鑑賞禁止)
あらすじ
田舎に別荘を買った仲良し中年コンビ、タッカーとデイルは、古びた山小屋を修理しながらのんびり休暇を楽しもうとしていました。一方、キャンプに訪れた大学生グループが、その山奥で彼らと偶然遭遇。タッカーとデイルの外見と不器用な態度を「殺人鬼」と完全に誤解した学生たちは、パニックに。
さらに、ひょんなことから大学生の1人・アリソンを助けたことが、さらなる誤解を呼び、学生たちは「友達が誘拐された!」と勘違いし、タッカーとデイルを「倒すべき殺人鬼」として勝手に攻撃し始めます。
しかしその行動が裏目に出て、次々と“不慮の事故”で自滅していく大学生たち……。まったく悪気のないタッカーとデイルは、何が起きているのか理解できず、混乱するばかり。事態は次第にエスカレートし、思わぬ方向へと転がっていきます――。
感想 (ネタバレ有)
日本だとなかなか見ないジャンルの映画で最初は怖いもの見たさから見始めましたが、これが見て大正解!! 内容がスプラッターコメディなのに冒頭からいかにもホラーですよって演出がズルいです。
シチュエーションとしては大学生の仲良しメンバーが人里離れたところへ遊びに行き、そこで如何にも人を〇していそうな雰囲気のタッカーとデイルに出会って・・・というある種のお約束のシチュを見せられるので、見ているほうも「あーこれはこの大学生たちみんなひどい目にあうやつね」というのがすぐに分かります。
タッカーとデイルは全くの善人で悪気のない行動をとっているのに、勝手に凶悪な殺人鬼と思い込んだ大学生たちが次々と自滅していきます。自滅シーンは割とグロテスクなものなので苦手はいるかもしれませんね、個人的にはどれも馬鹿馬鹿しくておもしろくて大好きです。
材木の粉砕機に突っ込んだ大学生を見て「Are you OK!?(大丈夫か!?」は無いだろうとw
デイルはいかにも気が弱そうで引っ込み思案な弟分、タッカーはそんなデイルを呆れつつも何だかんだリードしてくれる兄貴分でこのバランスがまたいい。
デイルに対してタッカーがところどころ励ましの言葉や人生訓みたいなのを言って聞かせる所がかなり好きなんですよね。
以下個人的タッカー名言メモ
「でも本当は手加減してなかった。お前の実力だったんだぜ。
お前は自分に対する評価が低すぎるんだよ」
「お前はいいやつだ。賢くて 力持ち お前が思う以上に男前だ」
「人生は短い。 望むものを自分の力で手に入れろ」
(このシーンでデイルがタッカーを真剣に見ている表情もグッとくるものがあって良いです)
「友達だろ」
他にもタッカーとデイルの間のやり取りはどこか緊張感が無く なんともいえない空気感なんですがそれもまたこの作品の良い所だと思います。
後半はもう完全にデイルが主人公でシリアス展開寄りになるので、それまでのおふざけ感はだいぶ無くなってラスボスとの対決になっていきますがそこからのデイルは本当にかっこよくなりすぎなので中盤までとは全く違う印象になります。
にしてもデイルは最後本当によかったなあ何だかんだ一番いい思いしているし。
グロテスクシーンがあるのでR15+区分になっていますが、何も考えずにみてなんだか少し楽しくて勇気を貰える映画なので多くの人にお勧めできる映画だと思います。

デイルの事を小ばかにしつつも何だかんだ良いこと言うタッカー兄貴。こんな友人居たらお酒飲みたいですね。