【ゲームレビュー】SCORN

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ジャンル 対応プラットフォーム

ホラーアドベンチャー
PC(Windows)
Xbox Series X|S
PlayStation 5

あらすじ

このゲームにはキャラクターのセリフ等が無いうえ状況の説明等が少なすぎるので、あらすじらしいものは存在しません。 いきなり巨大で不気味な構造物内の移動をしなければならない状況から始まります。
ただ、ゲームをプレイしてくとなんとなく生死感の大きな流れの中にいるような不思議なイメージを感じることができる場面が存在します。  圧倒的な存在感の構造物の中で動き回り問題を解決していく感覚はどことなく現実社会の生活にも通ずるところがあると感じられます。

プレイレビュー

アートワークを一目見た時から明らかにH.R.ギーガーやズジスワフ・ベクシンスキーから影響を受けているなと思って気になっていたゲームでした。 
良く調べずにいくつか出てきている画面から勝手にFPSゲームでドンパチするんだろうなと思っていたら全然違っていて、戦闘はどちらかというとおまけ程度でパズル要素を解いていくための時間が一番多かったです。全体的に陰鬱な雰囲気で覆われていて暗くジメっとした世界の中を動き回ることになります。 BGMもないので画面全体に閉塞感が漂っていて慣れるまではちょっと気分的にキツかったかもしれないですね。
移動も遅いですし パズルを解く為のヒントもほとんど無いので詰まって色々調べたり観察する時間も多めでした。この辺りは結構なストレス要素になりました。
随所に挟まれるちょっとした演出はかなりグロテスクなものが多く 生理的な嫌悪感をあおるようなものもあるのでグロ耐性のレベルは大分高くないとだめかもしれないですね。

前述のとおりストーリーらしいストーリーも存在しないため、ゲームとしてのインタラクティブなプレイを楽しむというよりは全体的な世界観とアートを楽しむゲームかと思いました。
自分がしっかり調べなかったのが悪いですがもっと敵を倒す楽しみがあると思っていたので、そのような期待を持っていると本作は合わないと思います。

まとめ

間違いなく万人受けしないゲーム。
逆にこの世界観とアートがハマるなら唯一無二のゲーム体験になりそう。
ただ、残念ながら私には退屈でプレイ後も特に何も残らない虚無のゲーム体験になってしまった。
やっぱりストーリーが無いと感情移入も何もなくひたすら作業をこなすようになってしまうので、何かしらプレイヤーを世界に引き込むようなフックがもうちょっとあると嬉しかったかな

全体通しての機械なのか生命体なのかよくわからないデザインが本作の最大の魅力の魅力の一つ。

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