【ゲームレビュー】ライブアライブ

©1994, 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN © 1994, 2022 SQUARE ENIX CO., LTD.
© 1994, SHOGAKUKAN Inc.
Gosho Aoyama, Yoshihide Fujiwara, Osamu Ishiwata, Yoshinori Kobayashi, Ryouji Minagawa, Kazuhiko Shimamoto, Yumi Tamura

目次

対応プラットフォーム

Nintendo Switch
PlayStation 4
PlayStation 5
Steam(PC)

あらすじ

原始編:言葉のない時代を舞台に、青年ポゴの恋と争いが描かれます。
幕末編:忍者・おぼろ丸が、潜入任務で命を懸ける物語。
功夫編:老拳法家・心山拳老師が、後継者を育てるため弟子を鍛える話。
西部編:ガンマン・サンダウンが無法地帯の町を救うために戦います。
現代編:格闘家・高原日勝が、世界中の強敵と戦い成長していく物語。
近未来編:超能力を持つ少年・アキラが、陰謀に立ち向かう姿を描きます。
SF編:宇宙船内で起こる不可解な事件と、AIとの対話がテーマ

7つのシナリオをすべてクリアすると、8つ目の「中世編」が解放されます。 この編では、勇者オルステッドの数奇な運命が描かれ、物語は一転してダークな展開を迎えます。 さらに「最終編」では、これまでの主人公たちが一堂に会し、真の敵“オディオ”との対峙が描かれます

プレイレビュー

オリジナル版はプレイしたことないですが、ネット等で度々見かけていて気になっていたのでSteam版をプレイ。  このゲーム評判は良いもののキャラクタデザインが章毎に異なっている上、小学館とのコラボ?の為版権周りが複雑でリメイクは不可能という噂が流れていました。
リメイク制作が発表されたときは界隈でかなり盛り上がってましたね。 それだけで本作のユーザー評価が高かった事がうかがえます。 リメイクにこぎつけるまでには大変な事もあったと思いますが、実現したスタッフには敬意しかありまん。

ゲームをクリアするとタイトルの2つ目の「LIVE」の文字が鏡文字で「EVIL(悪魔)」になっているのも、中世編の勇者オルステッドが魔王オディオになってしまったことの暗喩のようで洒落てていいですよね。ゲーム中のセリフと合わせて文字の扱いにセンスのあるスタッフがいたんだろうなと思います。

■グラフィック
HD-2Dのゲームは初めてプレイしましたが、ドットの雰囲気は残りつつも新たな次元に引き上げられていてリッチな印象が十分に伝わるものでした。 環境エフェクトや光と影の表現も本当に秀逸で全体的に馴染みが良く、作品の世界観に沿った素晴らしいものになっていたと思います。

■ストーリー
各章で異なる時代、異なる主人公を操作するオムニバス形式というのもこれまた珍しいもので、ベースとなるゲームシステムは同じですがどの章も特色があって焼き増し間のようなものは無く、長さも長すぎず短すぎずという感じで丁度良かったです。 初見で色々寄り道しながら30時間程度でクリアできました。
やはり名作と名高いだけあって、名言・名シーンのオンパレードで各章ごとに何かしらグッとくる場面があって本当に良かったです。

システム
元が30年以上前のゲームなのでシステム的には全体的にオーソドックスでしたが、シミュレーションゲームのように自キャラの位置を移動させて攻撃をしやすい位置取りをするというのはあまりプレイしたことないものだったので新鮮でした。(調べたらチェッカーバトルというそうでした)
ちょっと残念だったのは 技のバランスが悪く各キャラだいたい特定の技だけ使っていればそれだけで良いという感じで死に技が結構あったのは残念でした。もう少し満遍なく各技を使っていけたら良かったです。

BGM
下村陽子氏制作のBGM。これがまた素晴らしい。 どこをとっても捨て曲がないほどにクオリティが高く、このBGMの良さも本作の全体評価を押し上げるのに一役買っているのは間違いないと思う。
フィールドBGMも良いけどもやっぱり戦闘GBMが最高に良い! ボス曲である「メガロマニア」は「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」の常連であり、あの名作RPGアンダーテイル内の名曲「メガロバニア」のオマージュ元にもなっているそう。
個人的は「GO! GO! ブリキ大王!!」が大好きです。


まとめ

ファンからリメイクを熱望されつつ中々実現に至らなかった本作ですが、ようやく出てきた内容は期待を満たすどころかその上を行く素晴らしい出来になっていたと思います。 変に改変してごっそり何かを変えるよりも昔のものをシンプルに今の技術で焼き直したというところも好感が持てて受け入れられた点なのかもしれません。
RPGが好きならプレイして絶対損はないのではと思いました。

  ↑ゲーム中屈指の名台詞 本作は各所のセリフ回しもかっこよくて印象に残ります。

目次